焼きたてが美味い、笹かまぼこ

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笹かまぼこ

全国的にも名前が知られている仙台名物のひとつに笹かまぼこがあります。お土産として購入される方も多いでしょう。

笹かまぼこ誕生の歴史や仙台市内で美味しい笹かまぼこが食べられるお店などについて紹介していきます。

仙台名物の笹かまぼこって?

かまぼこは白身魚をすり身にしてから竹に塗りつけて焼いて作られたのが、その始まりだと言われています。

日本では平安時代からかまぼこが食べられていたという記述が見つかっていますので、その歴史は意外と古いのです。仙台笹かまぼこの歴史についてみていきましょう。

笹かまぼこの歴史

仙台の笹かまぼこは明治初期に誕生したと考えられています。仙台は三陸沖の豊かな漁場に恵まれており豊富に漁家類が捕れます。

その時期にひらめが大量に捕れ、それをすり身にして笹の葉の形に焼いて保存するようになったのが始まりです。

やがて仙台市内にあるかまぼこ店が、ひらめを原料として笹の葉っぱの形をした焼きかまぼこを販売するようになり、次第にその名前が知れ渡っていったのです。

味を改良

ひらめは現在も高級魚のひとつとして知られているのですが、他の白身魚と比べて食感が柔らかすぎるため、かまぼこにしてもあまり美味しいとは言えなかったのです。

そこで試行錯誤を重ねて鰹節やみりん、酒、砂糖、卵白などで練り合わせ、現在のようなパリッとした食感の笹かまぼこが完成したのです。

現在では笹かまぼこを製造販売している会社も多くありますが、会社ごとにさまざまな工夫を凝らした笹かまぼこを製造しています。

仙台駅エリアで笹かまぼこが食べられるお店

仙台駅エリアは観光やビジネスで訪れる方も多いことから、笹かまぼこを販売しているお店も集中しています。おすすめのお店をいくつか紹介していきます。

笹かまぼこの名づけ親と言われるお店

仙台駅から徒歩9分のところにある阿部蒲鉾店(本店)は、笹かまぼこという名前でかまぼこを販売するようになった最初のお店です。

阿部蒲鉾店では熟練の腕を持つ職人が笹かまぼこを製造しているのですが、国家資格である水産ねり製品製造業1、2級を持つ技能士が30人以上も在籍しているのです。

この国家資格は取得が難しい難関資格ですので、かまぼこ作りの高い技術や知識を持つ職人であることがわかります。

原料、技術、安全性、温度にこだわって作る笹かまぼこは、美味しいと評判が高いのです。購入してから家などで食べるときは、フライパンやオーブントースターで再度焼いてから食べると、より美味しくいただけます。

また阿部蒲鉾店は本店だけでなく、エスパル仙台や仙台駅のおみやげ処せんだい、など仙台駅周辺に支店をいくつも出しています。

かまぼこの鐘崎

健康志向の方や、お子様に安心して食べさせられる笹かまぼこを探しているなら、鐘崎の笹かまぼこがおすすめです。

化学調味料を使わずに自然の素材を使って作られていますので、原料の魚が持っている旨味を十分に味わえます。

化学調味料を使わなくても美味しい笹かまぼこに仕上げるために、白身魚の旨味を凝縮・ブレンドして作ったオリジナルの魚介エキスなどを使用しています。

国分町エリアで笹かまぼこが食べられるお店

国分町には美味しい飲食店も多数集まっている地域であり、笹かまぼこを販売しているお店も見つかります。国分町周辺でおすすめのお店について紹介していきます。

武田の笹かまぼこ

さくら野百貨店仙台店に入っている武田の笹かまぼこは、創業80年以上の老舗の蒲鉾店です。過去には水産庁長官賞を受賞したこともあるほどです。

石臼で原料を練りじっくりと焼き上げる創業以来の伝統製法を守り続けていますので、歯ごたえと風味豊かな笹かまぼこだと評判です。

栗野蒲鉾店

仙台三越に入っている栗野蒲鉾店も、国分町周辺の人気蒲鉾店のひとつになります。お店は仙台市内にありますが、実は石巻市に本店があります。

特徴はその食感です。ふわふわとしているのに歯切れがよく、ほのかな甘さが感じられて何個でも食べたくなるほどです。

仙台市内には他にも笹かまぼこを販売しているお店があります。試食をさせてくれるお店もありますので、実際に味をみてから購入してみると好みの笹かまぼこが見つかりやすくなるでしょう。